法人設立の趣旨
日本における自殺者数は、平成10年以降13年連続で年間3万人を越えるという、大変憂慮すべき状況にあります。自殺の背景には自殺には至らないものの、日常的なストレスや悩みを抱えている人が多数いると思われます。
ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気付き、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人の事です。悩みを抱えた人は、「人に悩みを言えない」、「どこに相談にいったらよいかわからない」、「どのように解決したらよいかわからない」等の状況に陥ることがあります。そのような時に、まず身近な人がゲートキーパーとなって悩みを抱えた人を支援する必要があります。
私達は、職場、家庭、地域の中に、正しい知識を持ち適切な対応をする事ができるゲートキーパーを育成し、サポートを行います。また、ゲートキーパーが安心してその役割を果たすことができるように、専門家へつなぐ為の情報提供を行います。
この事業により、組織を発展、確立することができれば、自殺防止だけでなく、離職率の低下、虐待・不登校・犯罪の低減など広く社会に貢献できると考えます。
今回、法人として申請するに至ったのは、活動を安定して継続的に行い、行政・企業・教育・医療・地域と連携を図っていくためには、社会的にも認められた公的な組織にしていく事が最良の策と考えたからです。また、当団体の活動が営利目的ではなく、一人でも多くの方に参画していただく事が不可欠であるという点から、NPO法人 ゲートキーパー支援センターを設立します。