危険度をはかる

状況の把握

 

話を聴いていくうちに深刻な悩みを抱えていると思った時は
傾聴だけでなく本人が訴えている事やその他の領域の事を質問していきます。
(一つの問題だけでなく、複合的に悩みを抱えている事が多い)

 

 

○本人が今訴えている事
 ・その問題のきっかけとなった出来事
 ・いつからか
 ・今の状態について

 

○健康について(食欲、睡眠、痛み、その他の不調)
 ・その問題のきっかけとなった出来事
 ・いつからか
 ・今の状態について

 

○周りの人との人間関係

 

○生活上で困っている事はないか

 

○一日の過ごし方(昼は?夜は?)

 

 

立体的に把握するポイント

 

【多面性】ひとつの問題ではなく、複数の問題を抱えていることが多いので、ある領域の問題を抱えていることがわかっても、他の領域の問題も合わせて抱えていないかをたずねるようにする。気分の落ち込みで悩んでいたら、経済状況、人間関係などでも課題を抱えているかなどをたずねていく。

 

【時間軸】過去から現在にかけての時間軸を意識して、初期のころの程度や状態と、今現在の程度や状態、そして、ここに至るまでにかかった時間をたずねる。

 

【関係性】抱えている問題が、生活、健康状態などにどのような影響を与えているかを把握する。

 

(福島喜代子/自殺危機にある人への初期介入の実際/明石書店より)

自殺の危険性を測る

 

「ひょっとして自殺を考えているのではないか」「様子がおかしい」と感じた場合は、
信頼関係を築いた上で、
思い切って自殺の意図があるかを確認していきます。

 

大切な質問をする

 

「思いきって聞くけど、今自殺したいと考えてるの?」

 

「もう、死んでしまおうと考えてるのかな」

 

「もう消えてしまいたいよ」「私なんかこの世ではなんの価値もない」などの言葉が
自殺したいという意味なのか、弱音をはいて励ましてもらいたいのか、
わからないまま話が終わってしまうと、自殺の危険性を知る事ができません。

 

ゲートキーパー入門講座やワークショップでも、この質問は難しいし抵抗があると言われる方が多いのですが、
この質問をする事で、自殺企図のある方が自殺について話すきっかにもなります。
これを聞いてもらえた事で自分の自殺についての考えを話す事ができると、一時的には衝動性が下がると言われています。

 

でも、なかなか口に出す事は難しいのも事実です。

 

自殺の確認の質問は、練習をしておく事をお勧めします。

 

「ゲートキーパー入門講座」では、どのようにこの言葉を出すのかを講師が実演します。また、「自殺危機初期介入スキルワークショップ」では、一人ひとりの方がこの質問をする実習を行います。

 

自殺の計画について聞く

方法、いつ、どこで、など具体的な計画があるかを聞く。

 

自殺の危険因子について聞く

精神科の受診。
自傷行為の経験があるか。
自殺未遂歴はあるか。
アルコールや薬物の影響があるか。
孤独、あるいは阻害された状況ではないか。

 

大切な質問をして、自殺の企図があると確認したあと、一人で相談を抱えていくのが不安だったり、「自殺の計画」「自殺の危険因子」の質問が難しいときは、ここで専門家につなぎます。
その場合も、話をプツリと切らないで、次の項目の「必要な支援につなぐ」を丁寧に行って下さい。

 


 
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